10分ほど走り続け


着いたとこは、


「ここ、どこ?」


あたしは今、町にいる。


しかも、不良さん達がいそうなとこに


最悪…



マジ最悪…



なぜあたしはこんなに方向音痴なんだぁぁぁ!!!



はぁ…


どうしよう…


愛地、電話出るかな?


よし。かけてみよう。



プルルルル


ガチャ

「あっ!!もしもし愛地?」
『今出れないからあとでかけてねー』


なんという愛地のお気楽な声…


「ねーねーそこのねーちゃん」


んー?


誰かナンパされてるね?


かわいそうに…


「おい!!お前だよ!!」


あーあ


無視されてやんの


かわいそうに(笑)


ガシッ


「え?」


「てめぇだって言ってるだろうが!!!!!」


あたしかよ…


てか、


「すいません。急いでるんで」


そう!!あたしは今急いでるんだ!!


「んなこと知らねぇよ
それよりてめぇちょっとこいや」


「やだ。」



やだよ。急いでるのに


「来いって言ってるだろうが!!!!!」


ぐいっ


「きゃっ!!」


ちょっ…


「痛い!!話してよ!!」


男に捕まれた腕がじんじんする。




誰かっ!!!


愛地!!助けて!!


いつもこういう時には
愛地か陸にぃ、海にぃに助けてもらっていた。



だけど、今は誰もいない。

どうしよう?