「茉莉!お願い!はやく目隠しを……!」
夏希ちゃんがいつになく切羽詰まったように茉莉を諭す。
「あはははは……目隠し外しても、変わらない…ははっ。真っ暗のまんまぁ………」
だが、茉莉に夏希ちゃんの言葉はもう伝わらなかった。
「茉莉!!」
「…もう、いやだ!!こんなところになんか、居たくない!!自由になりたいの!」
「茉莉……お願い、お願いだから…。死んでほしくないの…」
「茉莉は死なない。ここから出てく。みんなを助けるの」
夏希ちゃんの懇願する声に茉莉は突然我に返ったような声でそう呟いた。
私は、茉莉の言葉に耳を疑った。
ここから出てく?みんなを助ける?茉莉がここから無事に出られれば、私たちは助かるの?
もし、それが可能ならば、それに頼らない手はない。
スタスタと響く足音に祈った。
茉莉が無事にここから出られますように………。
私たちが、助かりますように………。
ドアが開く音がした。
いつもは鍵がかかっているのに。運が良かったのだろうか。私は神様が私たちに味方してくれたんだと思った。
だけど、それは、
「……あ、あぁ……あぁぁあ………」
「どうしたの?……………目隠し、外したんだね?」
私の、思い込みだった。
夏希ちゃんがいつになく切羽詰まったように茉莉を諭す。
「あはははは……目隠し外しても、変わらない…ははっ。真っ暗のまんまぁ………」
だが、茉莉に夏希ちゃんの言葉はもう伝わらなかった。
「茉莉!!」
「…もう、いやだ!!こんなところになんか、居たくない!!自由になりたいの!」
「茉莉……お願い、お願いだから…。死んでほしくないの…」
「茉莉は死なない。ここから出てく。みんなを助けるの」
夏希ちゃんの懇願する声に茉莉は突然我に返ったような声でそう呟いた。
私は、茉莉の言葉に耳を疑った。
ここから出てく?みんなを助ける?茉莉がここから無事に出られれば、私たちは助かるの?
もし、それが可能ならば、それに頼らない手はない。
スタスタと響く足音に祈った。
茉莉が無事にここから出られますように………。
私たちが、助かりますように………。
ドアが開く音がした。
いつもは鍵がかかっているのに。運が良かったのだろうか。私は神様が私たちに味方してくれたんだと思った。
だけど、それは、
「……あ、あぁ……あぁぁあ………」
「どうしたの?……………目隠し、外したんだね?」
私の、思い込みだった。

