姫は一人で城に帰る途中をねらった。 「姫さん」 黒く長い髮をサラッと揺れ、振り向く。 「僕は山中。僕の人形にならない?」 「…誰じゃ。お主」 「いいからいいから」 といい、頭をドンッと殴り、気絶させた。