キーンコーンカーンコーン―――
「日直はー、真奈。日誌ちゃんとかけよー」
真奈さんは、俯きながら日誌を受け取る。
あたしは、ニヤニヤしながら真奈さんを見てた。
「あいさつー」
「起立。注目。おはよーございます」
「おー。…今日も、あいつらは遅刻か」
あいつらっていうのは
「すんません!!ぎりぎりセーフ!」
「こいつが、寝坊しました。すみません」
太田 葵(オオタ アオイ)と宮島 聖(ミヤジマ ヒジリ)。
幼馴染みで、腐れ縁らしい。
「お前らなぁ…。服装直して、早く座れ」
先生も呆れながら、2人に座れと促した。
「おっす!千紘!」
「また、遅刻?しんじらんない」
ほんとに葵ってば、毎日遅刻だよ?
しんじらんない。
「――――はい、以上。ちゃんと授業うけろよー」
あっという間に、ホームルームは終わった。
