「もうすぐ野球部始まりますか?」 未亜にそう聞かれ御幸は時計を見る。 午後5時を過ぎる頃だ。 「あぁもう始まる」 そう答えると未亜は立ち上がりスカートについた砂をはらう。 「じゃあ私はそろそろ収まったと思うので部活に行きますね」 「頑張れよ」 「はい、ありがとうございます。御幸先輩も頑張ってください」 そう言って手を振り、未亜は校舎へと戻っていった。