「んで、俺に用って?」 「あぁ」 未亜は鞄からごそごそと何かを取り出す。 「昨日はありがとうございました。あの、これお礼っていうほどではないんですけど……」 未亜が御幸に手渡したのはラッピングされた手作りのクッキーだった。 「これ未亜ちゃんが?」 「はい、その……おいしくなかったら捨ててくれていいんですけど……」 恥ずかしがりながら未亜は下を向く。