魅惑な彼女


「男も怖かっただろう。……でも俺は未亜に恋愛をしてほしかった。恋愛こそ未亜が幸せになる方法だと思ったんだ。……酷いと思うか?けど信頼する相手と一緒にいてほしかったんだ」

「あぁそれは俺も未亜から聞いた時思ったよ」

「男が怖い未亜をまず男馴れしてもらう事から始めなきゃいけなかった。だから母親に頼んで俺と2人で暮らしてもらって俺を信じてもらって、1度榊高校へ来てもらう事にした。あそこは共学だからな。野球部の練習にはマネージャー以外男だし。未亜を見て男も寄ってくるだろう。……今となっては俺は未亜に酷い事をしたと思うけど」

あの時感じた違和感が弾けたように解決された。