「それでも!なんで俺にはすぐ教えてくれなかったんだ!」 突然奏が机を叩く。 「それは……お兄ちゃんに少し言いにくくて……」 「未亜、お前は俺に言えないような男と付き合っているのか?御幸はそんな男か?」 「だって!お兄ちゃんに誰紹介したって女友達以外全部そうやって口喧嘩するじゃない!」 「それはお前が心配で……」 「私だって恋をしたいの!お兄ちゃんに怒鳴られる筋合いはないの!」 「ーっ、うるさいっ!」 奏は椅子から立ち自分の部屋へと向かった。