さよなら

休みがおわりにちかづき
ぞろぞろとみんなが帰り始めた。

だけど私はなぜか
帰らなかった。

拓弥も帰りはしない。
一人でもくもくと
ボールをしまっていた。

私はどこからそんな勇気があったか
分からないけれど

とびだしなんにも言わず
ボールをしまった。

拓弥は突然の出来事に驚いていた