─蒼─ 昼の時間、教室のドアの前に何か落ちているのが見えた。 近づいて見ると、紛れもなく俺の弁当袋。 袋を開けてみると少し中身がこぼれ出ていた。 「……豚キムチ…」 俺の好物。 「さっきの会話、聞かれてたか…」 別に聞かれてもいい。 嫌いになれよ、俺を。 最低で 最悪で 顔も見たくないくらいに憎めよ。 ‘蒼ちゃん’なんて呼びたくないくらいに、俺を嫌いになれよ。 じゃないと俺は──…