「おはよう!」 「はよ」 マンションのエントランスで待っていた蒼ちゃんと、短い挨拶を交わして歩き出す。 入学式のとき綺麗に咲いていた桜は、半分以上が散ってしまっていた。 「昨日のお笑い番組がさぁー…」 「見た見た。私とお母さん、笑いが止まんなくなっちゃって…」 「瑠里は?」 「つまんない、って」 「相変わらず冷めてんな」 そんな他愛の無い話をしているうちに中学校に着く。 「じゃあ帰りにね」 「おお」 下駄箱で別れて、それぞれの教室へ向かった。