私たちが中学校に入学して3ヶ月が経った。
「いってきます」
玄関の姿見で、制服の着方を間違えていないか確認。
夏服はまだ慣れなくて、ちょっとそわそわする。
「よし、大丈夫」
ドアを閉めようとしたとき
「お姉ちゃん」
1つ下で小学生6年生の妹、瑠里(るり)に呼び止められた。
「忘れ物」
「あ、体操服!ありがとう」
「ん」
瑠里は人と話すのがあまり好きじゃなくて、口数も少ない。
そのせいでいろいろな誤解を招くこともあるけど、本当はとても優しい子。
もうちょっと社交性があればな…
そんなことを考えながらエレベーターで下りていく。
