それでもいい








「みんな一緒ってなかなかないよね。良かった。」



麻耶がそう言うと雅も「そうだなっ」と言ってくれた。





この二人は私にとってとても大切な人。




この二人と一緒にいられるなら、私は幸せだなぁって思う。





そのあと、教室に向かい、入学式も無事に終わった。





友達も出来て、これからがとても楽しみだった。





だけど、やっぱり・・・





「雅君かっこいぃーっ!」

「神崎君、連絡先交換しよう?」



雅はクラスの女子に囲まれていた。



「やっぱ、モテるねぇ」


「うん」



なんだか、少し切なくなった。