だけど、それに気付いた雅は私を守ってくれた。
「梨帆は俺の大事な幼馴染だ。傷付けたり、泣かせるようなことなんてやったら俺は許さねぇ。」
そんなことも言ってくれたっけ。
そんな雅は今もずっと大事な人。
「梨帆、みーくんって呼んでくんねぇの?」
「雅ーっ。外では言いません。」
「なんだよー。良いじゃねぇかよ。」
そう、外では雅だけど、一緒に遊んだりするときはあだなで呼んでいる。
そういう雅はあたしにあだななんてつけてくれなかったけど・・・。
何気なく呼んだみーくんというあだなが雅のお気に入りらしい。
そんな会話をしながら、気付けばもう学校に着いていた。

