「いってきます!」 「いってらっしゃい。入学式見に行くんだから変なことしちゃだめよ?」 「しないよーもうお母さんったら。」 そんな会話を交わして、朝ごはんを食べた私は家を出た。 初めて通る通学路。 中学校とはまた違う雰囲気に私はなんだかとても和んでいた。 「梨帆ーっ!」 歩いていると、後ろから声をかけられた。 「あっ、雅。おはよっ!」