それでもいい









私達が向かったのは、二年生の教室だった。






麻耶は、ある教室へと入って行った。





「麻耶っ!」




私も麻耶を追いかけた。





麻耶が話していたのは・・・




「亜美先輩っ」




麻耶のお姉ちゃんだった。





「麻耶、どうしたの?」




「亜美、あのさ、滝沢って人どのクラス?」




「滝沢?あぁ、玲?確か、8組だったと思うけど」




「ありがとう。」





そう言って、麻耶は教室から出て行った。




「麻耶っ!?」



「亜美先輩っ、」

「あ、梨帆ちゃん。どうしたの?麻耶」



「私のせいですっ。」




「えっ、何があったの?かなり怒ってたよね?麻耶。あ、雅君もいるじゃん。」




「あぁ、ちょっとな」


「亜美先輩、後で話します!」
私はそう言って、亜美先輩の教室を出た。