それでもいい






「大丈夫か?」




そう言ってくれたのは、昨日・・




「お前泣いてんの?」


と、私に声をかけてくれた人だった。





「あのっ、昨日の・・」





「お前、入学そうそう色々大変な奴だな。」




「ありがとうございますっ。昨日も今も本当にすみませんっ」





「別に。何かうるせぇと思ったら、お前が殴られてたから反射的に動いただけ。」





「ありがとうっ、ございます。」





気付けば、泣いていた。




「大丈夫じゃねぇな。悪ぃ、もっと早く気付いてやれなくて。」



そう言うと、彼は私の頭を撫でてくれた。




「うぅっ、ごめんなさっ。」





「お前も、集団で呼び出されたらどうなるかぐらい分かるだろ?もう行くなよ。」





「はいっ。」




「これ、お前のだろ。」



差し出されたのは、さっき売店で買ったものだった。