それでもいい





だけど、



あれっ。


鞄の中を探してもお弁当がない。




嘘ーっ。


テーブルのうえに忘れてきたのかも。






「やばいっ。私お弁当忘れてきちゃった」




「はぁ?梨帆ったら、何してんのよー」


「お前、バカだろ」


そう言って、二人とも呆れた顔で見ていた。



「入れたと思ってたんだけどなぁ。」



「一階に確か売店あったよね?買ってきたら?」





「うん、ちょっと行ってくるね!」



「ついて行こうか?」

麻耶が心配して言ってくれたけど、忘れた私が悪い。




「いいよっ!すぐ戻ってくるから」



そう言って、私は売店へと向かった。