それでもいい






「ばかっ」





帰り道・・・





私は一人で歩いていた。





入学式でうきうきしていた朝の私とは打って変わり、今は切ない気分しか残っていない。





幼馴染として、一番近くにいた気がしていた。




雅だって女友達もいるし、それなりにみんなと仲良くしていた。




だけど、今みたく時々切なくなるんだ。





「みーくんのばかっ」





気付けば、涙を流していた。