ドアの前で誰かが座っているのが見えた。 『洋介?』 『おかえり。会いたくて来ちゃった』 『入って』 家に入った途端、洋介は真美を抱きしめてキスをした。 そして、ベッドに押し倒そうとしたところを真美が止めた。 『ごめん。今日はできない。なんか喉渇かない?』 真美は話を変えた。 洋介は心配性で、あまり心配かけたくなかったから。 そして、真美は自分だけ見つめてくれる洋介が愛しかった。