忙しく月日が流れていき、洋介と奈菜は、就職先も決まり大学を卒業する日がきた。 そして、裕太が帰国する。 裕太は、卒業の一週間前に帰国したが、奈菜に伝えないまま卒業の二日前に戻ると嘘ついて、驚かすことを実行した。 奈菜に気付かれないように、そっと教室に入り、奈菜の後ろに座って、耳元で『ただいま』と囁いた。