『え?なんで?
奈菜は知ってた?』


裕太は、奈菜が何か知っているような気がして聞いたが、『知らない』と奈菜は嘘ついた。


今は、まだ事情を言えないから。


気まずい雰囲気になりそうで、奈菜が話を変えた。


『なんか食べようよ?
奈菜、あれ食べたい!』

奈菜は裕太におねだりした。