今月からフィギュアスケートの新シーズンが始まる。

私は昨年は出場していない。

何故なら国王である父が病に倒れて国を手伝っていたからだ。

正直昨シーズンに出場できなかったのは辛くて悔しい一年だった。

だけど未来の女王として将来自分がすべきこと、国の状況などを知れて嬉しかった。

まず私が出場するのはGPシリーズのロシア大会。

昨年出場できなかった分精一杯頑張らなきゃ。



「沙羅。」

「おはよう。友里亜。」

「おはよう。ねぇ、もうシーズン始まるんでしょ?」

「うん。」

「あーあ、沙羅にしばらく会えないのか。」

「私も寂しいけどしかたないでしょ。」

「でも、演技してる沙羅が見られるからいいや。」

友里亜はいつもそう言ってくれるから嬉しくて励みになる。本当に友里亜みたいな親友がいてよかったと感謝する。