「…言えない。」
「またそれー？もう！優斗のばーか！
フンッ！もう知らないから！」
まあ、拗ねたふりなんだけどねー！
「…は、恥ずかしかったんだよ…。」
優斗は恥ずかしそうに目線をそらしながら真っ赤な顔して、聞こえるか聞こえないか位の声でつぶやいた。
「へ？」
え？そんなことだったの？
照れてただけだったの？
私はポカーンと口を開けたまま、変な声を出してしまった。
「「ぷっ、あははは！」」
2人で同時に笑った。
「明梨、変な声ー。」
「優斗こそ！顔真っ赤っかだよ！」
なーんだ！
恥ずかしくて、言えなかっただけだったんだ！
