―タッタタタ逃げろ逃げろ

あーっ!ヤバイ階段から転けるっと目を閉じた瞬間

あれ?痛くない、どうして?目を開けたら…

『朝凪!大丈夫?廊下は走ったらダメだよ』

なんで。こいつが、いつもそう

冷たくしたり、無視したりしてるのにっ

『んで?、な、ん、』

『ん?あっやっぱり怪我したの?』

『なんでよっ!冷たくしたのに、なんでまだ関わってくるの?なんで助けるの意味わかんないよ』

『…いってるじゃん、朝凪と仲良くなりたいんだよってだからだよ!意味わかった?』

惑わされないんだからこいつだって

他の奴(男)らと一緒なんだから!

『でも、本当によかった、朝凪が怪我してなくて』

と、笑顔のこいつ