platonic love





結局、タクヤ先輩、シンのお兄ちゃん、2年の林先輩、神崎先輩、あたしの5人が夜の神社に集まった。

円になって座って。

あたし以外は皆、タバコを吸っていた。


『ねータバコっておいしいんですか?』

「吸ってみる?」

『いいでっす!あたしタバコは絶対吸う気ないもん』

「吸わない方がいいよ」


最初は気まずかったけど、だんだん他の先輩とも話せるようになった。

その場にあたしがいることを、びっくりした先輩はいなかった。「俺が連れてきたから」ってすぐに神崎先輩が言ってくれたからだと思う。



初めて会った林先輩に

「優くんのどこが好き?」

って聞かれた。


すぐに神崎先輩が

「いい加減にしろよ。そんなん聞かなくていいっしょ(笑)」

って焦ってた。


『…優しいところです。入学する前に、セブンイレブンの前で先輩とすれ違って一目惚れしたんですけど、それからずーっと好きです!あたし、先輩に出会って人生変わったんです。あたしと先輩の出会いは絶対運命だと思うんです(笑)』

「運命じゃねぇよ(笑)」


あたしが答えると、周りは笑って、神崎先輩は照れていた。

あぁ幸せだな。