『あー神崎先輩かっこいい〜』
「マコはりょう先輩!」
「えーあたしは小学校の頃からソウくんがいい」
『神崎先輩が一番かっこいいもん!サキは好きな人誰もいないの〜?』
「んーサキはいない」
『神崎先輩だけは好きになんないでよー!あたしのだから(笑)』
クラスではいつも、ユヅキ、マコ、サキで恋バナに明け暮れてた。
学校中が、あたしが神崎先輩を好きな事を知ってたからは、隠す必要もなくなったからつねにオープンで話しまくり(笑)
女の先輩からは、優くんに相手されるわけねぇじゃんとか通りすがりに言われたり、先生からも、あんまり関わるんじゃないとか釘刺されたりしたけど
この先どうなるかなんて、誰にもわからないじゃん。
もしかしたら、彼女になれる日がくるかもしれないし、漫画みたいな幸せな結末があるかもしれない。
『みんなで告白するってのはどう?』
「いーね!!」
「じゃあ手紙書こうよー」
『ノートの切れ端じゃ嫌だから、可愛いメモ持ってる人ー!?』
「あ!あたし持ってるよ」
ユヅキの持っていた可愛らしいメモに、それぞれの思いを書いていく。
【3年B組の神崎 優先輩へ。
1年B組の武藤 瞳っていいます。
神崎先輩の事が世界で一番好きです。】
ピンク色のペンで、ピンク色の気持ちを綴った。
あたしの提案は、恋に恋してたあの頃のあたし達には名案だったね。
