「愛理さんって、昔アゲハで働いてました?」


その得体の知れない新人は、私の目を捉えて離さない。


「えぇ。」


アゲハは私が1番最初に働いたところ。
そしてアゲハで夜の仕事の技術を得て、アゲハで本来もっていた人間を捨ててきた