次の日
朝から強い雨が降っていた。
黄色の水玉模様の傘をさして私は学校への道のりを歩いた。
私は昨日のことを考えていた。
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「秋山、起きろ。もう図書室閉めるぞ!」
見回りの先生が揺さぶって私を起こした。
先生は30代で、優しいと評判だった。
「ふぁい・・・。」
外を見るとまだ明るい。
だんだん夏になってきたんだなぁ・・・
時計を見ると5時半だった。
「うわ、3時間も寝てた~・・」
「おまえ、家でちゃんと寝てるのか?」
先生が窓を閉めながら尋ねてきた。
「あんまり。」
「若いうちは睡眠が大事なんだぞ」
「色々あんの!じゃあね、先生」
私は先生に少し苛立ちながら図書室を出ていった。