「え?動物園?」 「ゆーえんちっ!」 「そんなにカバが見たいか。よしよし、今から行きまちゅよ~♪」 動物園に行きたいなら聞かないでよ~ 「決めてたの?」 私が見上げると、牧瀬は私の顔をジッと見つめた。 「だってカバみたいんだろ?」 「…?」 「お前、馬鹿だからカバに会いたいんだろ?」 「ち、違う!何言ってんのよ!!だいたい、あんたより成績は良いでしょっ」 牧瀬は作ったような傷付いた表情を見せ、突然キスをしてきた。