牧瀬に聞きたいことがあったから…。 だって、『ゆーたん』って似合わなすぎ!!! 「ぶふふ!」 私は牧瀬の姿を想像して思わず吹き出した。 きっと、牧瀬は私のことを軽蔑したりはしない。 あの時、手を触ってくれた。 だから不安はもう無かった。 流石にあの子達も二度もやり返される訳にはいかないだろう。 私はスッキリした気分で教室のドアを開けた。 すると皆が一斉に私を見た。 そして 「陽奈ー!大丈夫だったの?」 「男前~!!」 教室の中は一気に騒がしくなった。