約束の向日葵。





・・・居ました。


私は一番奥のドアの前に連れ、囲まれた。



「さっき、うちらのこと笑った?」

「てゆーか、あんたでしょ。秋山って」

「ゆーたん、かわいそ~こんな女と」

「ゆーたん脅すとかあり得ないんですけど!」


「?あのさ、脅してないんだけど」

強気な口調で言ってみたものの、やっぱ怖すぎる。


「てか、ゆーたんって何?」

相手はメイクバッチリでピアスもしていた。
それに比べ、私は黒髪でメイクは目だけだ。
見た目だけでも圧倒されている。


「あんた、ゆーたんファンクラブ知らないの!?」

「ゆーたんファンクラブぅぅ?・・・ぶはははは!!お腹痛い~」


不覚にもこんな場面で爆笑してしまった。

ゆーたんファンクラブらしき人達は明らかにキレた表情をしている。