良かった・・・
結構、公認じゃん。
なんて思っていられるのも今のうちだった。
休み時間、私がトイレに入っていると女子のグループが入ってきた。
「でもさ、ショックなんだけど」
「ゆーたんでしょ!?」
・・・ゆーたん?
彼氏の名前かな。
「絶対うちらの方が愛してるよね~」
「秋山陽奈ウザッ」
!!!私~?
でも、ゆーたんなんて・・・
もしかして牧瀬?
ゆーたんって!!
「ぶはははっ」
思わず笑ってしまった。
シンと静まり返る女子トイレ。
「・・・誰か笑ったよね?」
「え、うちらのこと?」
「うぜー」
こ、怖いっっ
笑っただけでウザイって。
私はトイレの中から出るに出られずにいた。
しばらくすると、声がしなくなった。その女子達は居なくなったようだ。
「やっとかよ」
私は一息ついてドアを開けた。