私が浸っていると


「ほら、お前さっきの思い出してんだろ?へんた~い!」

「違うしっ馬鹿!」


私は見事、牧瀬のお尻に蹴りを入れた。だけどあまり効かなかったようだ。




ふと、窓の外を見ると、雨が止んでいた。


私が窓を開けると、牧瀬が隣に立ち、二人で窓から乗り出した。


雨の雫が頭に落ちてきた。




花壇に植えてある紫陽花が咲いていた。



ついこの前までは、蕾だったのに・・・


私と牧瀬は触れるか触れないかの距離を取り、並んで座ってお喋りした。