「牧瀬、あんたエロいよ」 私が言うと牧瀬は顔を真っ赤にした。 「て、てめーがっ!」 好きとかの前に惹かれてくんだ。 キスの最中にそう言った牧瀬に私の心は打たれた。 半ば強引な恋人宣言も数分前なら完全否定だっただろう。 でも今は何故かすんなり受け入れられた。 意外にも恋の終わりは呆気なかった。 そして、初めて自分が恋に落ちる瞬間を知った。 きっと信騎のときは、ちょっとずつ想いが積もっていったんだ。 恋にも色々あるだなぁ・・・。