そんな私なんかお構いなしに牧瀬はキスを繰り返す。 止めることなく、牧瀬は近くにあった古びた椅子に座った。 そして下から、私の首筋や耳元に熱い息を吹きかけるようにして・・・・ 離れていった。 「お前は・・・・俺のもんなんだよ」 返事はしなくてもいいんだと思った。 ただ見つめればいいんだと思った。 牧瀬は私に、信騎のことを忘れさせる。 この時から私は牧瀬しか考えられなくなった。 長い片想いが終わり、熱く熱く熱く優しい恋が始まった。