バレンタイン後3日という所まできたのだが未だにあげるチョコがきまらない
「うぅーーーん…」
雑誌と睨めっこしてはページをめくる日々
華奈はとっくの昔に呆れ隣の席で寝息をたてて寝ている
なんてのんきな事で…
そんな事を考えながら次のページをめくろうとした矢先、頭上から声と手が出てきた
「これ」
「っ…そらっ! 」
愛しい愛しい人の名前を呼ぶ
「…男子を落とすチョコレート…陽菜誰か好きな奴いんのか?」
いつの間にか雑誌を奪われペラペラページをめくる蒼空
あなたです。なんて言えない
「なっ、内緒っ!!」
顔を赤らめ蒼空から雑誌を取り上げ先ほどのページをめくると
「「…トリュフ………?」」
蒼空がリクエストしたのは意外にも平凡なトリュフだった
「あれっ、言ってなかったっけ 俺めっちゃトリュフ好きだぞ 大好物」
毎日出ても飽きないと にかっと笑う
は、はつみみ…!!
とりあえず蒼空にはトリュフでいいかな
色んな味作ってみようかな
「んじゃ、楽しみにしてるわトリュフ」
「へ、え?」
まさかの言葉に驚き見上げてみた
もちろん目の前にいる蒼空と目が合うわけで
「え、作ってくれるんだろ?トリュフ 楽しみにしてる」
そう言い残し男友達の元へと帰る後ろ姿を見つめる事しか出来なかった
が、頑張らなきゃ…っ!!
