いいなぁ~……パン……。


だからあたしはなるべく紗名を見ないようにして、視線をサラダに向けた。


そして、自己暗示をかける。


このサラダはとってもとっても美味しいんだって。


そしたら、ストレスもかからないし、健康的に痩せることができるかなって思ってはいるんだけど……痩せないんだな……。





その後もあたしはぼーっと授業を受けて、あっという間に部活の時間になった。





「澪っー!行こうっ」



紗名が、教室の出入り口で、今にも飛び出しそうにしながら、あたしを待っている。



「今行くって!そんな急かさないでよっ!」



あたしは、部活道具しか入ってないカバンを閉めて、急いで肩に担いぎ、紗名を追いかけた。



「今日のメニューはなんだっけ?」



あたしと紗名は速足でグラウンドへ向かいながらあたしは、紗名に問いかける。