「俺、走る。んで、お前らの分も風になる。」 そういって、俺も触れられない拓夢の胸に俺のこぶしをあてた。 「それでこそ、俺らの瞬だ。」 啓太は満足そうに、穏やかに笑う。 「俺らはいつもお前を見守っている。それだけは忘れるな。」 そういって、拓夢はこぶしを下ろして、一歩下がった。 「ああ、俺がそっちに行くまで待っててくれよ。」 俺もそういって笑顔になってみる。 すると、2人は満足したのか、すーっと消えて行った。 その瞬間、俺の視界がぼやける。 光から闇へと落ちていくような気分になった。