相変わらずイケメンな拓夢の落ち着いた声。
でしゃばりな啓太の陽気な感じ。
あのころと…何も変わらない。
「俺らさ…お前に謝りに来たんだ。」
そういって、拓夢が急に真剣な顔になる。
「ごめんな、こんなことになっちまって。本当はもっと早くに来たかったんだけど、こっちもこっちでいろいろあってよ…。」
啓太は笑いながらも、声は悲しそうだった。
「俺らが死んじまったばっかりに、お前の足、引っ張っちまったな。」
拓夢の顔がさらに深刻になる。
やめてくれ…
お前らは悪くないんだ…
悪いのは…
「悪いのは…俺だ。」
おれはそういって、2人の顔も見ることができずに下を向いてしまう。
「いつの間にお前はそんな弱気になったんだよ。中学のころの勝気な勝木瞬はどこに行ったんだよ。」
啓太が俺に向かって、叫んでくる。