目の前のゴールが遠く感じた。 聞こえるのは俺と隣のあいつの息遣い。 それだけだった。 2人だけの世界だった。 歓声なんて……聞こえはしなかった。 __『瞬……頑張れっ!』 一瞬だけ。 ほんの一瞬だけ澪の声が聞こえた様な気がした。 その瞬間、俺はありったけの力を振り絞って足を蹴りだす。