俺は走れる。 「オレ、オマエニカツ」 片言の日本語で俺に話しかけてくるのは、アメリカ代表の選手。 ……なんでこんな時に…… そう思った。 その選手はニヤッと笑って、ふーっと自分のレーンで飛び跳ねる。 俺は、気にしないことにして、自分の世界に入る。 勝つ。 それだけしか考えられなかった。 皆が、俺に期待する。 日本の国旗を背負って今俺はここに立つ。 生半端な気持ちで走るわけじゃない。 ここに立つ皆がそうだ。