On Your Marks…~君と共に~




「さやかせんぱーいっ!!」



俺の隣で懸命の声を張り上げる澪。



「さやかーーーいっけぇーーー!」



「ついてけよーっ!!」



「先輩っ!ファイトーっ!」




背中から、チームメイトの力強い声援が聞こえた。


そして、1区のランナーたちはあっという間に競技場を出て、ロードへと駆けて行った。






「よし、紗名のところいこう」




隣の澪がにかっと笑って、競技場に背を向けた。


不安定な足取りで、俺の前を歩く澪。


すっげぇ危なっかしいから、いっつも俺が肩を貸そうとするんだけど、澪はそれをいつもかたくなに拒んだ。


”大丈夫だから”と言って。







「なぁ、1区ってどれくらい走るんだ?駅伝って」



1区の中継所に只今、俺たちは歩きで向かっている途中。


俺は、危なっかしい、澪の後姿を見ながらその背中に問いかけた。