「澪っ!……太った?」
「……彩羅先輩……そんな正直な感想あたし望んでないんですけど」
「あははははっ!ごめんごめんっ」
女子長距離の部室には笑い声が響き渡る。
久々の学校にもようやく慣れてきて、今日は久しぶりに晴れた。
というわけで、今日の陸部の部活場所はグラウンドとなる。
瑞希先輩は今日は頭の後ろ中心部で髪を束ねていた。
今日はテンションが上がっている様子。
未来先輩なんか、鼻歌を歌いながら着替えている。
あたしはというと、ジャージに着替えるわけでもなく、皆のその様子を見ていた。
ここに来る前、紗名には「大丈夫?」と聞かれた。
きっと、紗名はあたしがまだ走れないという事実を受け止めきれないないと察して言ってくれたのだろう。
はっきり言って、受け止めてることができたわけじゃない。
一生あたしはこの事実を受け止めることができないと思う。
というか、あたしはまだ走れるって信じてる。
だからね……



