……その足が急に動かなくなったらさ……どうする?マジビビるだろ?絶望するだろ普通。特にスポーツしてる奴なんかはさ。
だけどあいつ、笑ったんだよ。笑って、”大丈夫”って言ったんだよ。何が大丈夫だって思ったよ俺は。全然大丈夫じゃねぇよ。
だから俺は決めたんだ。あいつの分まで俺が走る。あいつが走れない分俺が走って走って走りまくる。
ちゅうことで、俺の話はここまで。とりあえず、ここにいるメンバーは次の大会もあるんで応援頼むな」
それだけいって、瞬は軽く礼をしたの。
澪の名前は一切出さなかった。
だけど、皆きっとわかってたよ。
言わなくてもわかるって思ったから瞬は言わなかったんだと思うけど。
普通はさ、攻めるでしょ?
好きな人の悪口とか言われてたんだよ?
だけど、瞬は攻めなかった。
攻めるどころか、応援頼むって皆にお願いしたの。
あたしさ……感動したね。
瞬なら、澪を任せられるって本当に心の底から思った。
そのあとにね、あたし瞬に聞いたの。
「澪と付き合ってるの?」って……
そしたら、瞬さ「まあな」って少しだけ笑ってくれた。
すっごくつらそうだったけどね。



