On Your Marks…~君と共に~




「お前は、選ばれてねぇの?」



意外な言葉が返ってきた。


いや、見ればわかるでしょ?


あたしは、きっと見放されたんだよ。





「見てわかんない?」



「わかんないから聞いてんだろ?」




相変わらず、全く表情を変えない瞬。




「あたしは、瞬とはちがうよ。だけどね……あたしはあたしのやり方で、あんたと同じ舞台に立つ。

だからね、ちょっとだけ待っててよ?」



あたしは笑顔でそう返す。


瞬は、一瞬不思議そうな顔をしたが、最後には笑ってくれる。








学校についたころには、もう、雪はやんでいた。


あたしは校門で無意識に足を止めた。


瞬もあたしの隣で何も言わずに足を止める。


久しぶりに見た校舎は何も変わっていない。


何も変わっていないから、嬉しくなる。