On Your Marks…~君と共に~






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「……さっむっ!」



雪が降る朝、あたしは松葉杖をつき学校へ登校する。


それにしても……寒いっ!


マフラーだけでもしてくればよかった。



「ったく……お前はバカか。いや、バカだな。なんで上着もなんも着てきてねぇんだよ」



隣の瞬があきれた顔であたしを見てくる。



「バカじゃないしっ!寒くなんか……っ!」



瞬は自分のつけていたグレーのマフラーを不器用にあたしの首に巻きつけた。



「ほら、ちんたら歩いてたら俺まで遅刻すんじゃねぇか」



そういいながらも、ちゃんとあたしの隣で歩幅をちゃんと合わせてくれる瞬。


自然に顔が緩んでしまう。



冬だから、陸部は朝練がない。


瞬たちスプリンターにとっては、大会もないし、温存期間ともいえよう。


だけど、長距離ランナーにとっては……