「じゃあ、俺は言っとく。世界で一番の走りをする。世界で活躍するトップランナーになる。」
そういって、瞬もニヤッとあたしに笑った。
「それくらいになってくれないとね。拓夢たちも怒るよ。」
「あいつらの分も俺が活躍すんだよ。」
「おーい!瞬、澪もう時間だぞーっ!」
遠くからお父さんの声が聞こえあたしたちははっとした。
急いで時計を見るともう7時を過ぎている。
「……じゃ、俺帰るぞ。」
そういって、瞬はカタっと席を立つ。
「うん、気を付けてね。」
そういって、今度は優しくあたしは瞬に笑いかける。
本当は、”いかないで”って言いたいけれど、それは出来なくて……。
遠くに消えていく瞬の後姿はまだ見慣れなくて……。



