「あのな、数学学年1位の俺にお前は教わっているんだぜ?お前の理解能力が低いんだよ。」
「……英語はあたしのほうが上だもん。英語しようよー……英語っ!」
そういって、あたしは数学のワークを下げようとするけれど、それを瞬が邪魔する。
「英語はお前一人でもできるだろう?……お前数学自分がどれだけ悪いのか自覚あんのかよ。」
「……うぅ…」
毎度数学が足を引っ張り学年下位のほうにいるあたし。
何も反論は出来ません。
「じゃ、手動かせ。数学なんて公式さえ覚えれば楽勝なんだよ。」
そうやって、瞬はあたしより一枚上手であたしを抑え込んでしまう。
そして、7時までの約一時間みっちり勉強。
しかも、あたしの嫌いな数学だけ。
「……あー……おわったぁ~……」
あたしはそういって机の上に力なく倒れこむ。
「やればできんじゃん」
そういって、瞬があたしの頭をくしゃくしゃと撫でる。
毎度思うけど……
ほんとこいつ、飴と鞭の使い方よくわかってる。



