「は?お前、こんな楽勝な問題も解けねぇのかよ。」
「違うっ!あたしが分からないんじゃないの。瞬の教え方が悪いのっ!」
記憶を取り戻して約1週間がたとうとしていた。
あたしは相変わらず、病院にいた。
午前中は、リハビリとお父さんと英語の勉強。
あんなふざけた父親でも、アメリカで働いている一流の外科医だしね。
そして、6時くらいになるとこうやって瞬があたしに勉強を教えに来る。
病院で入院していた分、早く取り戻さないとね。
出席日数は学校に聞いたらギリギリ足りるだろうって言ってたし……。
談話室へと車イスで移動して勉強道具を広げるあたし。
いつも通り、瞬はあたしの向かいに座る。
そこで、いろいろと瞬が解き方とかを教えてくれるんだけど、素直じゃないあたしは……
「数学なんて、この世から消えてしまったほうが皆喜ぶよ。」
こうやって、瞬に反発していしまう始末。
でも、瞬はそんなあたしには一歩も引かなくて……



